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自分を変える“気づき”ロジカルシンキングのススメ

件名: 【自分を変える“気づき”】◆京王観光の不正乗車問題◆
2019/01/18
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  自分を変える“気づき”ロジカルシンキングのススメ (第629号)
                 
発行日:2019年1月18日
発行者:有限会社ロジカル・コミュニケーション
編集人:有賀正彦
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当メールマガジンは、まぐまぐを通じて読者登録いただいた皆様に
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「マネジメントシステム」に関する情報提供を無料配信させていただきます。

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▼今週のニュースいじり:
『京王観光の不正乗車問題』
▼弊社のミッション 
▼コラム1:
『不祥事報道におけるISO認証の取消、一時停止について』
▼お勧めの書籍・雑誌・メルマガ等:
(新刊「ちょロジ ニュースから学ぶ7つの思考法」など)
▼編集後記(今週の出来事):
『旅番組が集中する月曜日』

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■■ 今週のニュースいじり
■■−京王観光の不正乗車問題ー
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                   気づきプロデューサー 有賀 正彦


京王電鉄の子会社の京王観光の支店が長年にわたり、「JRの不正乗車」をしていた
ことが明るみになり、日を追うごとにその手口が明らかになっています。

2019年1月24日発売号の週刊文春(1月16日のネットニュース)では、京王観光が、
「0円発券」をしていたことを報じています。
「0円発券」とは、とりあえず無料で発券し、乗車が確定したら有料発券に切り替えるのです。
つまり、例えば、100人の団体ツアーで、50人分は有料発券し、残りの50人分は0円発券で
乗ってしまうと、50人のお客さんが支払った代金がすべて京王観光の儲けになるのです。

週刊文春の取材では、この場合、万が一、JRの車掌に「0円発券」を見つけられても、
京王観光の添乗員が「有効期限3カ月の指定席回数券」を携えて、もしもの際には
「指定席回数券を見せていた」そうです。
まさに、この方法は、「JRと信頼関係にある旅行代理店」にしかできない悪事であり、
ひどい話です。

1月17日付の朝日新聞では、京王観光は、「指のみ券」を使う手口だったと報じています。
この「指(し)のみ券」とは、「座席指定のみができる券」で、列車の座席を確保し、
実際よりも少ない団体乗車券を発券していたそうです。
そして、乗車する際は、駅員がいる改札口で乗車券を見せて入場させ、浮いた差額分を
利益にしていたわけです。
報道によると、この場合も、改札や車内検札で実際の人数と団体乗車券の差が駅員から
指摘された場合は、
「同行する添乗員が人数分の指定席回数券を持参」
して、指摘されれば回数券を見せ、指摘されなければ、未使用分の回数券を払い戻して
利益にしていたそうです。

こうした「手口」がしやすくなったのは、「JRの車内改札の簡略化」が影響しているのでしょう。
最近は、指定券販売情報がリアルタイムで、車掌に通知されるので、
「指定座席が発券されている」と車掌が認識すれば、滅多なことでは、
切符を確認することはありません。
ましてや、ツアーの団体客の座席は「委託している旅行代理店を信用」して、
一般客より甘い管理をしていたかもしれません。

現在の報道では「京王観光の一部の支店」が不正をしていたことになっています。
しかし、こうした不正が長年だったようなので「社内慣習」と化して、他の支店もして
いなかったとは言えないように思えます。
団体旅行をサンプリングして、実際の団体客と発券数を照合すれば、すぐに不正していたか
否かは確認できるので、JRは、京王観光の全支店を対象に、監査を実施した方がいいでしょう。
そうしなければ、他のまっとうな代理店にしめしがつきませんし、今後の抑止にも
ならないと思います。

京王観光のウェブサイト(https://www.kingtour.com/)では、
「JR各社様への損害賠償や社内処分を厳正に行う予定です」とありますが、
しっかりとした根本原因の追究をして、世間に公表し、信頼回復に努めて欲しいものです。

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■■ 弊社のミッション
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弊社のミッションを紹介させていただきます。
【ミッション】
筋道を立ててものごとを伝えることによって、気づきを与え、意識的な行動を
促進すること。
論理的なコミュニケーションにより理解力、相互浸透を創造すること。
その結果、優れた論理能力を持ったビジネスマン、圧倒的な競争力を持った
企業を数多く創出することで社会に貢献すること。
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この目的を果たすべく、メルマガはビジネスに役立つような企業のマネジメント
に関する専門的な話ばかりではつまらないので「身近な気づき」に関する
コラムをたくさん紹介していきたいと思っています。

私は仕事を通じて、お客様企業に「気づき」を与える仕事をしています。
しかし、気づきを与えるのと同時にたくさんの「気づき」を頂き自分を変える
ことができました。

このメルマガを通じて、たくさんの「気づき」の相互作用が創造でき、
多くの人が「なりたい自分に変わる」ことができることを期待しています。

ぜひ、「気づき」に関する読者のご意見をお聞かせ願えれば幸いです。

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■■コラム1
■■−不祥事報道におけるISO認証の取消、一時停止について−
■■ 


組織の仕事の仕組み(マネジメントシステム)が国際規格に適合し、有効に
機能しているかを第三者が審査し、世間に公表するISOマネジメントシステム
認証制度がある。

このISOマネジメントシステムについて、最近、個人的に気になっている点を
備忘録代わりに、何回かに分けて少しまとめておきたい。

今回のテーマは、「認証の取消、一時停止」について。

2018年の報道では、多くの企業において製品検査データの改ざんが頻発しました。
記憶をたどれば、耐震・免震系製品、金属製品、自動車の燃費、杭打ちデータ・・・など
枚挙にいとまがありません。

また、数年前であれば、工業製品製造業や建設業だけでなく、食品業界における
食品偽装などもありましたし、サービス業では、保険業界における不払い問題もありました。
さらに、事故、犯罪報道を含めれば、通販会社の物流倉庫火災、データセンター火災や
不正会計などもあります。

こうした不祥事等の報道があると、認証機関は、
・認証組織か否か
・認証組織に該当する場合は、登録範囲か否か
といったことを調査します。

少々感覚的な話となりますが、以前(2000年以前)であれば、事故や犯罪に関する
組織不祥事の報道があっても、「認証しているのは品質マネジメントで仕組みの保証だから」
とか「虚偽報道と環境マネジメントは関係ない」といった概念を持つ人も関係者の中には
多かった気がしますし、世間のISOマネジメントシステム認証における社会的な位置づけや
期待もそんなに高くなかった気がします。

しかし、昨今では、少なくとも企業にまつわる不祥事等の報道があると、認証機関はもちろん、
世間一般の人も、ネットで検索して、その企業がISOマネジメントシステム認証を受けて
いるかどうかをチェックしています。
その結果、その企業が、ISO認証に関係がある(厳密には、認証対象外の業務であっても)
となると、ネットでは、「ずさんな管理で事故を起こした〇〇企業はISO取得企業だった」
といった情報もよく飛び交っています。

話を少々認証機関に戻しますが、認証機関では、不祥事等の情報を入手すると、認証の
取消や一時停止に相当する事象であったか否かの情報収集を実施し、その程度により
臨時審査を実施して、認証登録の取消や一時停止、認証継続の審議をする仕組みとなっています。

ただ、機関の考え方もあるので、一概に「おかしい」とは言えませんが、例えば、
「検査データ改ざん」の問題があると、機関が認証に与える影響を「品質マネジメントシステム」と
決めてかかって議論を進めているケースがあります。
確かに、この事例でいえば、検査データそのものは「製品品質保証情報のひとつ」ではありますが、
厳密に言えば、検査データ不正により、製品の再製作や改修工事が発生すれば環境影響も発生します。
また、「優良誤認」に該当すれば、景品表示法が関係してくるかもしれませんし、不祥事等の
根本原因が組織ガバナンスやコンプライアンス意識の欠如にあるならば、情報セキュリティ、
労働安全衛生などのマネジメントシステムへの影響もあるかもしれません。

いまや、ISOマネジメントシステム認証は、企業間取引の「BtoB」だけでなく
企業対消費者間取引の「BtoC」としても社会的な意義を果たしています。
したがって、会計不正や事故といった一見、提供する製品・サービスには直接関係ないと
思われる問題であっても、他のマネジメントシステムの認証に及ぼす影響に関して調査する
必要性が認証機関には求められるでしょうし、世間一般も「組織マネジメントの問題が関係しているのでは?」
という観点でチェックしていくことが、ひいては、認証企業の価値向上につながる
といえるでしょう。

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■■ お勧めの書籍・雑誌・メルマガ等
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【論理的思考力を身に付けたい方に!】
▼「ちょロジ ニュースから学ぶ7つの思考法」
 パブラボ 有賀正彦著 2013年2月14日発売
http://www.publabo.co.jp/chologi/

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