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自分を変える“気づき”ロジカルシンキングのススメ

件名: 【自分を変える“気づき”】◆日本ガイシの検査不正◆
2018/05/25
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  自分を変える“気づき”ロジカルシンキングのススメ (第595号)
                 
発行日:2018年5月25日
発行者:有限会社ロジカル・コミュニケーション
編集人:有賀正彦
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当メールマガジンは、まぐまぐを通じて読者登録いただいた皆様に
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「マネジメントシステム」に関する情報提供を無料配信させていただきます。

◆ i n d e x …………………………………………………………………………

▼今週のニュースいじり:
『日本ガイシの検査不正』
▼弊社のミッション 
▼コラム1:
『ISOマネジメントシステム審査(一時的サイトの審査方法について)』
▼お勧めの書籍・雑誌・メルマガ等:
(新刊「ちょロジ ニュースから学ぶ7つの思考法」など)
▼コラム2:
『マニフェスト交付状況報告と消防に届出が必要な指定可燃物』
▼編集後記(今週の出来事):
『第44回洞爺湖マラソン5キロの部』

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■■ 今週のニュースいじり
■■−日本ガイシの検査不正ー
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                   気づきプロデューサー 有賀 正彦


2018年5月23日付の時事通信社の報道によると、
「日本ガイシは、1990年代から2018年3月末まで、顧客と契約した検査をせずに、
電線から電柱に電気が伝わるのを防ぐ絶縁部品など11製品を累計約1億個出荷
していたと発表した」
ことを報道していました。

この記事によると、
◆出荷先は電力、鉄道会社など国内約200社、海外約300社
◆契約件数では約100万件
◆2018年1月16日に不正を確認したが、検査体制の是正を優先したため、公表が遅れた
◆大島卓社長は「関係各位にご迷惑とご心配を掛け、深くおわびする」と謝罪
◆また、「顧客の要求規格を軽視し、自社の製造過程に過剰な自信を持ってしまった」と釈明
◆不正出荷品のうち、高圧配電線の絶縁部品「配電用がいし」が約5割
◆2017年度の不正は約4万4000件(納入先は国内141社、海外81社)
ということだそうです。

不正が発覚したのは、2017年10月に実施した「製品の自主点検」で不正が見つかったそうです。
「碍子(がいし)」は、確立された製品なので、40〜50年前から継続している契約もあり、
人の入れ替えも少なかったそうです。

一般論ですが、日本の場合は、内部監査を実施するとしても「仲間が不正をするはずがない」
という前提で監査をしているケースが多く、いい意味で和気あいあいな雰囲気で
「うっかり」や「改善のタネ」を見つける、悪い意味では「なあなあ」のチェックだと思います。

したがって、本来は不正であることも、業務習慣として常態化すると、後から部署に
入ってきた人にとっては、「当たり前」になってしまっているのでしょう。
仕事に関する良い習慣が「当たり前」になるのはいいことですが、「悪い習慣」
(不正を含む)が「当たり前」になると、「罪の意識や自覚が多くの人にない」ことが
問題となります。

今回の「検査不正」は、実質的には「社内規定に基づく検査に合格していた」というので、
問題は殆どないでしょう。
しかし、顧客と契約で約束した検査は実施せず社内検査のデータを流用していた部分も
あったというから、コンプライアンス的には「顧客への信頼を裏切った」ことになるでしょう。
シェアも技術も概ね「確立している」製品なので、顧客関連の影響は結果的に少ないと
思いますが、このことが、企業の甘えやおごりの根本かもしれません。
そうなると、こうした場合、お灸をすえることができるのは「株式市場」しかない
のかもしれません。

ちなみに、日本ガイシのウェブサイトをチェックすると、社長名で
「受渡検査に関する不整合について」
という釈明文が掲載されています。
http://v4.eir-parts.net/v4Contents/View.aspx?cat=tdnet&sid=1591537

個人的に「いやらしいなぁ」と思うのは「不整合」という表現です。
客観的には、顧客との契約に基づく検査を「意図的に」実施していなかったのだから
「不正」には違いないのですが、「不正ではなく不整合」と言い張るところが、
「おごりの企業体質を表している」ように思います。

この釈明文には、該当製品を製造していた工場(小牧、知多工場)や関連会社
(明知ガイシ、エナジーサポートなど)が記載されていたので、早速、JABの
ウェブサイトでISO認証状況をチェックしてみました。
https://www.jab.or.jp/system/iso/search/

国内工場については、どうやら、すべて、国内認証機関大手の「日本検査キューエイ(JIQQA)」が
審査を担当し認証しているようです。
したがって、JICQAは、認証機関として、どのような調査を実施し、どのような
対応策を取るのか、注視していきたいですね。

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■■ 弊社のミッション
■■  
弊社のミッションを紹介させていただきます。
【ミッション】
筋道を立ててものごとを伝えることによって、気づきを与え、意識的な行動を
促進すること。
論理的なコミュニケーションにより理解力、相互浸透を創造すること。
その結果、優れた論理能力を持ったビジネスマン、圧倒的な競争力を持った
企業を数多く創出することで社会に貢献すること。
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この目的を果たすべく、メルマガはビジネスに役立つような企業のマネジメントに
関する専門的な話ばかりではつまらないので「身近な気づき」に関する
コラムをたくさん紹介していきたいと思っています。

私は仕事を通じて、お客様企業に「気づき」を与える仕事をしています。
しかし、気づきを与えるのと同時にたくさんの「気づき」を頂き自分を変える
ことができました。

このメルマガを通じて、たくさんの「気づき」の相互作用が創造でき、
多くの人が「なりたい自分に変わる」ことができることを期待しています。

ぜひ、「気づき」に関する読者のご意見をお聞かせ願えれば幸いです。

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■■コラム1
■■−ISOマネジメントシステム審査(一時的サイトの審査方法について)−
■■ 


組織の仕事の仕組み(マネジメントシステム)が国際規格に適合し、有効に
機能しているかを第三者が審査し、世間に公表するISOマネジメントシステム
認証制度がある。

このISOマネジメントシステムについて、最近、個人的に気になっている点を
備忘録代わりに、何回かに分けて少しまとめておきたい。

今回のテーマは、「一時的サイトの審査方法」について。

ISO審査登録機関(認証機関)に要求されている規格やIAF基準文書として、
ISO/IEC17021-1:2015やIAF MD 1:2018があります。
この中では、認証機関は、組織が常設サイト以外で活動する「一時的サイト」の
活動についても、きちんと審査しなさいと規定されています。

ISO/IEC17021-1で「一時サイト」の記述が出てくる部分は、大雑把に書くと、
・定期審査の頻度を決めるとき
・審査計画を計画するとき
・審査報告書を作成するとき
に考慮したり、明確にすることが規定されています。

ちなみに、IAF規準文書のひとつであるMD1では、一時的サイトについて、

《一時的サイト》
依頼組織が、限られた期間内、特定の業務の実施又はサービスの提供を行うサイト
(物理的又は仮想的)で、常設サイトとなることが意図されていないもの

と定義されています。

つまり、工場や事務所のように常設されたサイトではないものをいいます。
具体的には、例えば、
◆建設業における現場事務所や施工現場
◆ビルメンテナンス業における清掃現場
◆設備保守管理業における保守現場
◆輸送サービスにおける積込、荷降し現場
◆冠婚葬祭業における葬祭現場
◆イベント運営会社におけるイベント会場
◆会計事務所における関与先での業務
◆セミナー会社における企業先セミナー会場
◆映像制作会社における撮影現場
◆医療、介護における訪問現場
・・・
など、挙げていけばきりがありませんが、多種多様です。

MD1では、一時的サイトについて、

「組織のマネジメントシステムに含まれる一時的サイトは、マネジメントシステムの
運用と有効性の証拠を提供するため、サンプリングに基づく審査の対象にしなければならない」

と規定されています。
また、ISO/IEC17021-1では、

「代表的分野及び機能が定期的に監視されるように、そのサーベイランス活動を
開発しなければならない」

との規定があります。

つまり、認証機関は、
・一時的サイトをサンプリング審査の対象とする必要がある
・組織における一時的サイトの種類や機能を洗い出して代表的なものを審査する必要がある
ということになります。

要は、総合建設業の建設現場であれば、例えば、土木工事ばかりでなく、建設工事も
ちゃんとサンプリングして、しかも、マネジメントシステムの運用と有効性を確認する
ために代表的な活動を審査しなさい、という意図だと思います。

したがって、整理すると、一時的サイトに関する審査では、
・一時的サイトの審査が審査プログラムで適切に計画されているか
・審査報告書に審査した一時的
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